聖帝と称えられし者 サナキ

聖帝と称えられし者 サナキ
セリフわたしはベグニオン皇帝サナキ=キルシュ=オルティナ。
神無き世界を、共に導こうぞ。
収録勇気よ燃ゆる魂よB16-066SRIllust北千里
出撃コスト6CCコスト4兵種最上級職皇帝
戦闘力70支援力20射程1アイコンメダリオン/女/剣
スキル新しき世界自動型
[1ターンに1回]【[リバース2]】自分の出撃フェイズ終了時、味方がすべて<メダリオン>の場合、コストを支払うなら、あなたはこのターンの2回目の開始フェイズ・絆フェイズ・出撃フェイズを行う。
スキル受け継がれし双神剣起動型
[1ターンに1回]【手札を2枚退避エリアに置く】カードを2枚引く。ターン終了まで、このユニットに射程1-2が追加される。

考察

リバース2で開始フェイズから出撃フェイズまでをやり直すという異色のスキル『新しき世界』を持つ。
開始フェイズをやり直すことによってカードを1枚引くことができ、絆カードを置けば絆加速でき、出撃フェイズによって合計で通常の2倍以上の展開を行うことができる。
ボードアドバンテージの取り合いが基本となるサイファにおいて、2倍の展開ができるというメリットは絶大。
リバース2だが、ドローフェイズと絆フェイズもやり直せるため、1回目のドローフェイズ→1回目の絆フェイズ→2回目のドローフェイズ→2回目の絆フェイズと繋がり、単純にドローしたカードをそのまま絆に置き続けているだけで毎ターンの2リバース消費を帳消しにし、絶大な利点を有しながら毎ターン使い続けることすら容易にできる。

もっともそれは絆カードを置き続けることが前提になっており、そのうえで2倍の出撃フェイズによる展開で手札を大量消費するので、手札管理が難しい。
手札が枯渇した状態では、『新しき世界』を使ったところで「リバース2で1枚引いて、可能なら出撃させる」だけのスキルになり、このカードの強み自体が死んでしまうため致命的。
登場当初は勇将の軍師 セネリオでカバーされることが多かったが、発売から間もなくしてブレイブ・プリンセス ナンナ2枚を相互に回収し合う『ナンナループ』と呼ばれるシナジーが発掘されたことで絆カードを置き続ける負荷は解決できるようになり、メリットに比べれば微々たる弱点となった。
ブレイブ・プリンセス ナンナを手札に加える手段としても、自身が内蔵している後述の『受け継がれし双神剣』や次代の竜鱗の王 クルトナーガ成長する焔 トパック等で極めて容易に手札に持ってくることが出来るうえ、ループが始まってしまえば毎ターンノーコストの2ドローとなり息切れとはほぼ無縁の存在となる。

自身の重さはその場で出撃フェイズをやり直すことで実質的に帳消しにできるため、非主人公でも運用は難しくない。
通常の戦術の延長で使うだけで十分だが、メダリオンには出撃コストが重いが主人公で使えないというようなカードが色々存在しており、それらを運用しやすくもなる。

ただし味方がメダリオンのみでなければならないため、原則的にメダリオン単独で戦う構築が前提となる。
その味方が生き残ることで以降の使用が滞るリスクを背負えば、2回目の出撃フェイズで他シンボルの味方を出せばスキルも併用できるが、あまり思い切っては使えないだろう。
戦場にメダリオン以外のユニットを出撃させる場合は、悠遠なる未来に向かって チキのような維持しつづければ常にリソースを稼げて無視しにくいものに絞りたい。
逆に言えば別シンボルユニットは2回目の出撃フェイズに出撃させ、次の自ターンまでには場を離れてればいいだけなので笑顔のソーサラー ヘンリーのように自主退場が可能なものはもちろん、明けぬ慟哭の夜 グレイル悪夢の暴勇 アイクでどかしてしまえばメダリオン縛りすら無いも同然であり、実際にはこのカードの高すぎるパワーに他シンボルの優秀なカードも容易に組み合わせることができる。
特に絆枚数を参照することが多い聖戦旗とは相性がよく、『ナンナループ』の過程で自然に黄色を発色させられるうえに、2回分の出撃フェイズ+『トラキアを統べるもの』などで出撃コスト4以上の大型ユニットで場を埋め尽くす展開力が会得できる
無論、あくまで制限は「戦場の味方」であるため、前述のブレイブ・プリンセス ナンナを始めとしたBS・CP・神器の支援スキルなどを目当てでの採用に対しては完全に自由な構築ができる。

サイファのバランスに対してオーバーパワーなカードであったため、環境で猛威を振るいサイファ界を荒らした結果、後に春めく皇女 ヴェロニカというメタカードが刷られており、あちらの影響を受けるとシンボルを失うためメダリオン統一の条件が満たせなくなる。

もう一つの『受け継がれし双神剣』は、手札交換しつつ射程1-2を得られるスキル。
こちらは捨てるカードに制限はないため、支援目的で採用した烈火を継ぐ勇者 エリウッドはもちろん、異形の兵士 屍兵のような回収しやすいカードを捨てて、『新しき世界』で出撃させるメダリオンの戦力を常に補充しつづける芸当も可能。
手札の枚数が減っているわけでもなく、自身を行動済みにさせるようなデメリットもないので射程が必要なくとも手札が悪ければとりあえず使って損はないスキルである。
捨てて引くスキルなので、2回目の出撃フェイズで手札を使い切ってしまうと射程目的にも使えなくなってしまうので、その点だけは注意が必要か。

容易な追加ターン(フェイズ)による展開力は他に類を見ず、大型大会などでの主人公率が極めて高いサイファ界屈指の強力な主人公である。
全盛期は一定以上のパワーのある主人公でなければ接戦すら望めないほど猛威を振るってたが、後に春めく皇女 ヴェロニカなどのこのカードを想定されたであろうメタカードが登場しており、それらと遭遇してしまった場合全盛期ほどの力は出せなくなっている。

  • 1ターンに1回の使用回数制限は終了フェイズで解除されるものなので、当然ながらこのスキルを使用しても「1ターンに1回」のスキルがもう1度使えるような事にはならない。
    また、「ターン終了まで」の効果も解除されない。
    • 『新しき世界』自体も回数制限があるが、2回目の出撃フェイズで同名カードにクラスチェンジすれば回数制限は消える。
      しかし、「『2回目』の開始フェイズ・絆フェイズ・出撃フェイズを行う」というスキルなので、もう一度『新しき世界』を使用して「3回目」を行うことはできない。
      (公式のよくある質問Q.1347より)
  • 開始フェイズを行うことで、「(自分の)ターン開始時」に誘発する自動型スキルが改めて誘発する。
    「相手のターンを生き残らないとスキルが全く機能しない」というこの手のスキルの弱点を打ち消し、生き残れば以降は2倍の効果を得られるので、特に相性のいいスキルと言える。
    活用できるのはメダリオンのものだけなので、勇将の軍師 セネリオ帝国随一の将 ゼルギウスなど多くはないが。
    また、「未行動にする」処理も入るので、出撃フェイズ中にアクションを使用するスキルとも相性がいい。
    代表格が両リアーネで、即座に回収スキルを発動できたり安定して手札に戻したりできる。

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