兵種
カードの情報の一つ。
各ユニットは何かしらの兵種についており、それによってある程度カードとしての特徴が決まる。
原作に準拠した情報だが、現状兵種を参照する要素はなく、TCG的にはフレーバー以上の意味はない。
- 「クラスチェンジ」というシステムの名称から、クラスと呼ばれることも多い。
以下は、原則的に下級職を主体とした大まかな兵種ごとの特徴について。
ロード / ダークプリンス / ダークプリンセス / レンジャー / ジュニアロード
原作ゲームにおける主人公の専用兵種(例外的に主人公の子供がなる場合もある)。
射程1で通常の戦闘力を持つ兵種としては例外的に支援力20を持つ兵種の一つ。
リン、ヘクトル、カンナは兵種的にはこのカテゴリーだが、性能上はそれぞれ剣士、アーマーナイト、マムクートに近い。
支援スキルは英雄の紋章、運命の紋章、希望の紋章、共闘の紋章、連携の紋章。
発動条件に支援先のシンボルの指定がある。
一部、専用の支援スキルや異なる兵種の支援スキルをもつユニットもいる。
上級職はスターロード、マスターロード、白の血族、ダークブラッド、ロードナイト、最上級職は神将。レンジャーは上級職の名前がロードである。
ロードナイトには獣馬タイプが追加される。
戦術師
『覚醒』に登場するマイユニットことルフレ、およびその子であるマークの専用兵種。
剣と魔法を扱う兵種であり、ユニットごとにどちらかが割り振られる形になっている。
支援力は射程を問わず20になっているため、剣を使うルフレ(男)・マーク(女)はロード系と同様の基礎性能を持つ貴重な存在でもある。
支援スキルは計略の紋章。
当初は計略の紋章を持つのはこの兵種に属するユニットのみだったが、それだと聖痕にしか出せないためか、同じように「軍師」やそれに類する設定を持つユニットに持たせるケースも見られるようになった。
上級職は神軍師。
下級職と上級職で武器が変わるユニットはいない。
プリンセス
王女。『聖戦の系譜』に登場するラケシス専用兵種。
ロード系と同様、支援力が20ある。
『トラキア776』にも登場するリーフ専用兵種であるプリンスは剣しか使えない。
支援スキルは祈りの紋章。
剣と杖が使える兵種であることを反映したようで、射程1で祈りの紋章持ちという珍しい存在となっている。
剣士 / 傭兵 / マーシナリー / 侍 / ソードファイター
素早い身のこなしの剣歩兵。
支援力10兵種のスタンダードの一角であり、主人公向けのデザインがよく見られる。
原作ゲームと違い剣士系と傭兵系との間に性能的な差異はない。が、剣士系には敵の神速回避を封じるスキルがしばしばみられる。
支援スキルは攻撃の紋章。
上級職はソードマスター(剣豪)、アサシン、勇者、ボウナイト、ブレイブヒーロー、剣聖、フォーレスト、兵法者。
勇者は斧が使える兵種なので、ユニットによっては斧を持っている場合もある。イメージのためか大抵は剣だが。
ボウナイトは逆に、全てのカードの武器が弓である。同時に支援力も20になっている。下級職のボウナイトも存在するが、それは後述。
ソシアルナイト / フリーナイト / ランスナイト(槍騎士) / アクスナイト
戦場を駆ける軽騎兵。
ただし、移動力という概念がない本作においては、単に獣馬タイプを持つだけのユニットである。
一応、獣馬タイプ限定の移動スキルが登場していたり、「後衛の攻撃を封じる」という特性の共通が一部に見られたりはする。
ソシアルナイトは剣と槍の両方を使うことができる兵種なので、ユニットによって武器が剣であったり槍であったりする。どちらかと言うと槍が多い。
支援スキルは攻撃の紋章。
上級職はパラディン、グレートナイト、デュークナイト、槍騎将。
グレートナイトはアーマータイプが追加される。
- 余談だが「ソシアル」は「social」(昨今で言うところの「ソーシャル」)である。
ナイト
乗騎から降り剣をとった騎士。
性能上は乗騎絡みのアイコンがなく剣を持っているだけ……つまりは支援スキルも含めて剣士などと同じである。
上級職はパラディン、ドラゴンナイト……など。
- 原作(『紋章の謎』)においては、上級職でも下級職でも下馬すると下級職扱いの「ナイト」になる。
今のところサイファにナイトで登場したユニットは全て「最初から上級職」のユニットであり、この仕様を利用して、原作再現の範疇で彼らの下級職版が登場するという面白い形になっている。
……もっとも、その片割れであるミネルバは先にオリジナルの下級職版が登場しているが。
槍術士 / ソルジャー(兵士)
徒歩で槍を振るう槍歩兵。
サイファ的には、武器が槍であること以外は剣士と変わらない。
支援スキルは同じく攻撃の紋章。
上級職は槍聖、ハルバーディア(槍闘士)、婆娑羅。
- 槍術士は第2・第3弾に登場した2種が「槍術師」と誤植されエラッタされている。
戦士 / アクスファイター / 鬼人
斧歩兵。
戦闘力が10低く、代わりに無条件で自分ターン中戦闘力+20される「戦士の心得」などを持つ前のめりな前衛兵種。
アルムのみ、ロード相当の剣歩兵となる。
支援スキルは攻撃の紋章。
上級職はウォーリア(ウォーリアー)、ブレイブヒーロー、バーサーカー、修羅、鍛冶。
ウォーリア(ー)は作品によって表記揺れがある。
アーマーナイト(重歩兵) / ソードアーマー(剣重歩兵)
厚い鎧を身に纏った重騎士。
戦闘力が10低く、代わりに魔法持ちでない敵の攻撃に対して戦闘力+20される「重装の心得」などを持つ、数少ない防御型の兵種。
支援スキルは防御の紋章。
攻撃の紋章と対になる効果だが、攻撃の紋章が最多を誇るのに対して、こちらは他の兵種にはほとんど渡っていない。
上級職はジェネラル、グレートナイト。
グレートナイトには獣馬タイプが追加される。
アーチャー(弓兵) / 弓使い / ボウファイター / 薬商人
弓兵。
弓を扱うため、全てのユニットが射程2で飛行特効を持つ。
飛行特効によって1コストのアーチャーでも4コスト飛行ユニットと同等、3コスト以下なら上回る数値を叩き出す。
また、下級職は基本的にスキルを一つしか持たないが、彼らは飛行特効に加えて別のスキルも持っているので、単純に他の近似兵種より有利という見方ができる。
支援スキルは攻撃の紋章→援護の紋章→必中の紋章、と弾を重ねるごとに推移している。
攻撃の紋章を持つものは、他の兵種に比べ素の支援力が20なので、攻撃時に実質支援力40となるのが非常に大きな強みとなっている。
上級職はスナイパー(狙撃手)、弓聖、金鵄武者、大商人、絡繰師。
スキル(および支援スキル)面でのアドバンテージが消滅し、素の戦闘力が十分になったことで飛行特効のメリットも小さくなっているので、下級職のような優位性はなくなっている。
金鵄武者には飛行タイプが追加される。飛行ユニットであるのに飛行特効を持つという風変わりな兵種であり、飛行ユニットなうえに射程2ユニットなので、戦闘力がさらに低く設定されている。
絡繰師は武器が暗器となる。それにともない飛行特効を失い、射程が1-2となっている。
魔道士(炎魔道士・風魔道士・雷魔道士) / 呪い師 / マージ(ファイアーマージ・サンダーマージ) / バード
魔法の使い手。
射程1-2を持つ兵種で、アーチャーらと並ぶ射程2兵種の代表格。
ただ、前述の理由により、下級職時点だとアーチャーのほうが優秀とされることが多い。
支援スキルは魔術の紋章。
下級職時点だとそうでもないが、ドローや手札交換に関するスキルが多いのも魔道士の特徴である。
上級職は賢者(炎の賢者・風の賢者)、ダークナイト、陰陽師、セイジ、マージナイト、マージファイター。
ダークナイト、マージナイトは獣馬タイプが追加される。
ダークマージ / シャーマン
闇魔法の使い手。
魔道士とは支援スキルが異なり、上級職になるとスキルもハンデス(手札破壊)に特化する。
下級職である彼らは、基本的に手札を参照するスキルを持っているので、ハンデスとの相性が良い。
シャーマンは同名の兵種があり、原作での使用魔法の違いから性質が異なる。
支援スキルは暗闇の紋章。
上級職はソーサラー、ダークナイト、ドルイド。
光魔道士 / シャーマン / 修道士
光魔法の使い手。
先述のとおり、上記のシャーマンとは同じクラス名でも性質が異なる。
支援スキルは祈りの紋章。
上級職は光の賢者、セイジ、司祭。最上級職は巫女。
忍
忍者。
『if』特有の暗器(手裏剣)を使う兵種であり、「射程1-2で魔法を使わない」貴重な兵種であったりする。白夜のみに存在する。
支援スキルは忍術の紋章。
上級職は上忍。
もう一つのクラスチェンジ先として絡繰師もあるが、7弾現在では忍の上級職としては登場していない。
ボウナイト / ホースメン / 遊牧民 / アーチナイト
弓を扱う騎兵。
上級職として登場することが多いが、『蒼炎の軌跡』では下級職の名称である。
上級職は遊牧騎兵。ホースメンも上級職で、原作では下級職が存在するが、登場したユニットがどちらも上級職なのもあって未登場。
ペガサスナイト(天馬騎士) / 天馬武者
天馬で空を駆ける騎兵。
戦闘力は低いが支援力30を持つ飛行ユニット、その代表格であり、デッキ構築に欠かせない存在。
トラキア776の「かつぐ」・封印の剣以降の「救出」システムを最大限に活用できる兵種であったためか、「天空の運び手」に代表される、味方を移動するスキルが豊富。
支援スキルは天空の紋章。
上級職はドラゴンナイト、ファルコンナイト(聖天馬騎士)、ダークペガサス、聖天馬武者、金鵄武者。
ダークペガサスは原作では魔法を使えるようになるのだが、サイファでは全て槍装備なので、特にファルコンナイト・聖天馬武者と差別化はされていない。
ドラゴンナイトについては後述。
金鵄武者は弓を使うので、戦闘力がさらに低く設定されている。
ドラゴンナイト(竜騎士)
飛竜で空を駆ける騎兵。
タイプが獣馬ではなく竜で、『暁の女神』以降は斧使いとなったがそれ以前では槍を使っていた。
『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』ではドラゴンナイトは上級職扱いなので、同名で下級職だったり上級職だったりする。
支援スキルは天空の紋章。
上級職はドラゴンマスター(聖竜騎士)、レヴナントナイト。前述のとおり、ドラゴンナイト自体が上級職の場合もある。
シスター / 僧侶 / 巫女 / 修験者 / クレリック / 神官 / プリースト
味方を癒す聖職者。
攻撃はできないが、杖によって補助を行う。
特に、下級職である彼らのほとんどが持つ「リバース2,アクションで退避エリアから同名以外のユニットを手札に加える」ライブ(春祭)は、このゲームにおける基本的なギミックの一つと言える。
支援スキルは祈りの紋章。
上級職は司祭、賢者、バトルモンク・バトルシスター、山伏、戦巫女、ワルキューレ、ハイプリースト、陰陽師。それぞれ杖以外の武器が追加されて攻撃可能になるが、種類はさまざま。
また、戦闘可能になることでユニットとしての趣は様変わりするものの、「退避エリアからカードを手札に加える」特性は基本的に引き継いでいる。
最もメジャーな司祭とハイプリースト、陰陽師は魔法を使う。賢者は『覚醒』のみで、司祭が登場しないのでその代わりのような扱い。
バトルモンク・バトルシスターは斧を振るうという衝撃的な兵種。戦闘力が普通の射程1兵種並みになっているが代わりに支援力は10。
山伏は槍、戦巫女は弓を使う。こちらは戦闘力・支援力の査定は据え置き。
ワルキューレは剣を使い、さらに獣馬タイプが追加される。戦闘力・支援力は据え置き。
- 『暁の女神』でのみ、杖を装備した状態でも敵に反撃することができる(自分から攻撃はできない)。通称杖ポコ。
トルバドール / ロッドナイト
馬に乗り味方を癒す者。
性能上なおさら騎兵としての特性を表現しようがないので、単に獣馬タイプを持ったシスターである。
支援スキルは祈りの紋章。
上級職はストラテジスト、バトラー・メイド、ヴァルキュリア、パラディン。
ストラテジストは『if』以前の作品で言うところのヴァルキュリアで、司祭同様に魔法が追加される。
バトラー・メイドは獣馬タイプがなく、暗器を使う。
こちらのパラディンは剣と杖(と槍)を扱う、通常のパラディンとは異なる特殊な兵種。
- トルバドールというのは中世の詩人のことだが、FEではなぜかこのような扱いである。また女性専用兵種でもあり、『if』でロッドナイトに改められて初めて男女兼用になった。
- 現在のトルバドールは純粋な杖ユニットになっているが、初出の『聖戦の系譜』および『トラキア776』のトルバドールでは剣と杖を扱う兵種であった。
サイファではこちらも基本は杖ユニットとしてデザインされ、起動型スキルで剣を使える形になっている。
盗賊 / シーフ(盗人)
盗みの技術に長けた者。
相手のデッキトップを確認し、場合によってはそこからアドバンテージを得るスキルを持つ特殊な兵種。
カードによって、戦闘力が普通の射程1兵種より10低い場合とそうでない場合がある。
基本的に武器は剣だが、『蒼炎の軌跡』『暁の女神』では軽器という専用の武器を使っていたため、サイファでは代わりに暗器が設定されている。
ドラゴンナイトのケースのように、『暁の女神』での「盗賊(読みはローグ)」は上級職となっており、下級職としての盗賊は「盗人(シーフ)」となっている。混同しないようにしたい。
また、シーフは下記の同名クラスとでは武器が異なり、それによって射程や飛行特効の有無などが変わってくる。やはり注意しておきたい。
支援スキルは盗賊の紋章。
上級職はアサシン、トリックスター、マスターシーフ、盗賊、最上級職は密偵。
マスターシーフは完全なサイファオリジナル兵種名。
上記のとおり、下級職としての盗賊と上級職としての盗賊がある。
シーフ
作品によっては単なる盗賊の互換兵種だが、『if』では弓を使う兵種となっている。
弓を使うものの、盗賊という部分が優先されているようで支援力は10止まり。戦闘力は普通の射程2兵種と同じである。
支援スキルは同じく盗賊の紋章。
上級職はアドベンチャラー、ボウナイト。
ボウナイトは獣馬タイプが付き、支援力も通常の弓兵と同じく20になっている。
マムクート
FEの象徴的な種族である、竜石を用いて竜に変身する種族。
その長命さになぞらえたと思しき特性として、絆カードが(出撃コスト+3)枚の場合に戦闘力+30されるスキルを大半が持ち、他にも絆カードに関するスキルを多く持つ、長期戦前提のカード。
元々の戦闘力は控え目になっているが、射程1ながら支援力が20ある。
『覚醒』では射程1-2だったため、聖痕のマムクートはさらに戦闘力が下がりつつも射程1-2になっている。
支援スキルは竜人の紋章→竜血の紋章。
獣牙族 / タグエル / 妖狐 / ガルー
作品ごとにさまざまな設定で登場する獣人の種族。
牙アイコンを持つとともに牙アイコンを参照するものが多い。
支援スキルは攻撃の紋章。
獣牙族とタグエルは固定職だが、妖狐は九尾の狐、ガルーはマーナガルムが上級職。
鳥翼族
鳥の特徴を持つラグズ。
飛行だが支援力は20で、それ以外の特性はユニットごとに大きく異なる。
支援スキルについてもユニットのキャラクター性によって異なる。
竜鱗族 / 竜王子
竜の特徴を持つラグズ。
固定職かつ支援力20である点はマムクートに倣うが、絆エリアを参照する特徴があるわけではない。
ラグズは竜石は使わないので、武器アイコンは牙である。
村人
戦いに長けるわけではない村人。
サポート系というわけでもない射程1なのに戦闘力が低いが支援力20、という何気に変わった性能を持つ兵種。
『覚醒』と『if』では扱いが微妙に異なっており、固定職だったり下級職だったりする。
アルはサイファにおいて村人のクラスに振り分けられたが、性能はロード相当である。
支援スキルは抵抗の紋章。
踊り子 / 歌姫 / ダンサー
歌や踊りで人々を鼓舞する者。
味方の再行動を行えるのが主な特徴だが、歌姫はそれ以外のことができる場合もある。
支援スキルは歌舞の紋章。
色々なシンボルにいるが大半がコスト2で登場しているため、今のところ歌舞の紋章を持つのはアクアしかいない。
ミラージュマスター
異世界の英雄ミラージュの力を借りて戦う現代の若者。
上級職の兵種名はこれで統一されているが、下級職の兵種名がユニット毎に全てバラバラで、基礎性能はまったく異なる。
蒼井 樹・織部 つばさはロード系、赤城 斗馬・剣 弥代は剣士系、源 まもりはアーマー系、黒乃 霧亜はダークマージ、弓弦 エレオノーラはアーチャー、といったところ。
要は対応するミラージュの兵種と一致するのが大半だが、つばさはまったく異なり、斗馬は獣馬タイプは持っていない。支援スキルに関しては全員一致する。
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